おすすめのタニタ体組成計 インナースキャン BC-250

私は体重計を持っていなかったので、体重計を購入しようと思ましたら、体組成計といのが目に留まりました。体重以外にもBMI、体脂肪率、筋肉量、推定骨量、内臓脂肪、基礎代謝量、体水分率、アクティブ度などのデータが分かるそうです。体の成分ですね。要は高機能な体重計と言ったところでしょうか。私が購入したのはタニタのインナースキャン BC-250という商品で、これらの機能が付いています。折角だからいいのを使って、健康管理しようと思った次第です。

インナースキャン BC-250

これが本体、価格は1万円です。

クイックマニュアル、取扱説明書(保証書付)、単三乾電池4本が付属していました。

体組成計の測定原理

生体電気インピーダンス法(BIA)を用いています。脂肪はほとんど電気を通しませんが、筋肉などの電解質を多く含む成分は電気を通しやすいという性質があります。BIAとは、この性質を利用して体に微弱な電流を流し、電気の通りにくさ(電気抵抗)を見ることで体組成を推定する方法です。

現在体脂肪率や骨などの体組成測定の基準として、医療分野で広く用いられているのが二重X線吸収法(DXA法)ですが、この体組成計はDXA法の値を基準にしているため高い相関があり、体組成を高精度に測定できるようになっています。

使い方

最初に音量設定、地域、日付と時刻を入力します。個人番号、生年月日、性別、身長を入力し、個人データを登録します。個人番号は5人まで登録できます。測定する時は電源が切れた状態で床の上に置き(絨毯等のクッション性の無い硬い床に置く)、乗るだけです。自動で電源が入り、登録者の中から測定者を認識してくれます。勿論一回だけのゲスト測定もできます。

乗ってみたらこんな感じでした。上下ボタンを押せば他の測定項目を見ることができます。

測定結果

性別:男性
年齢:46歳
身長:169㎝
体重:64.2kg
BMI:22.5
体脂肪率:17.6%(標準)
筋肉量:50.1kg(標準)
推定骨量:2.8kg
内臓脂肪:9.0(標準)
基礎代謝量:1445kcak/日(多い)
体水分率:56.4%
アクティブ度:91(高い)

悪くはないと思います。しかし乗っただけでこれらの事が分かるのですから文明の利器を感じますね。

結果の見方

BMI

Body Mass Indexの略で身長と体重のバランスを表す指数です。体の中に占める脂肪量と相関が高いため、WHOや日本肥満学会をはじめ、国際的にも広く普及しています。

BMI=体重(kg)÷身長(m)²

低体重 普通体重 肥満(1) 肥満(2) 肥満(3) 肥満(4)
BMI値 18.5未満 18.5以上25未満 25以上30未満 30以上35未満 35以上40未満 40以上

理想体重(kg)=22.0×身長(m)²

私の場合BMI=64.2×1.69²≒22.5となります。普通体重ですね。

但しBMIの場合は身長と体重しか見ていないので、隠れ肥満を見落としがちです。同じ体重でも筋肉からなっている体重と脂肪からなっている体重では意味合いが違うからです。

体脂肪率

そのままで体に占める脂肪の割合のことです。脂肪は生体活動に重要な役割を果たします。体温を保つ、外的衝撃から体を守る、皮膚に潤いを与える、滑らかなボディーラインを形成する、正常なホルモンの働きを保つなどです。しかし体脂肪率が高過ぎるのは問題で、脂質異常症、高血圧、糖尿病等の生活習慣病をもたらします。脂肪率が死亡率になってしまうのですね。

体脂肪率はバランスの摂れた食事、適度な運動、規則正しい生活で改善します。極端な食事制限や無理なダイエットではリバウンドしてしまいます。

体脂肪率の適正範囲は性別と年齢によって異なります。一般的には女性の方が高いです。

これはタニタの公式ホームページにあったもので、取扱説明書にも載っています。

筋肉量

筋肉は体を動かしたり、生体機能を保つのに重要な役割を果たし、一般的には男性の方が多いです。筋肉量は20歳頃まで増加し、その後は減少する傾向にあります。筋肉量が減ると基礎代謝が落ち、脂肪が貯蓄しやすくなりますので、中高年以降も適度な運動を取り入れ減少を防ぐ必要があります。

この組成計で表示される筋肉量とのは骨格筋、心筋、平滑筋、体水分量の総和です。尚これに骨量を足したのが徐脂肪量で、これに脂肪量を足すと体重になります。筋肉量は隠れ肥満を見つけるのにも役立ちます。

推定骨量

骨量とは骨に含まれるミネラル(カルシウム等)の総量で、筋肉量との相関が高いです。体内では電解質と常に入れ替わっていますので、新陳代謝を繰り返しています。骨は生体維持や生体活動に重要な役割を果たしており、そして筋肉と同様成長期以降に減少する傾向があります。ですので中高年以降は、カルシウムの摂取と共に、適度な日光浴や運動に気を配る必要があります。

この組成計の推定骨量とは徐脂肪量との相関から統計的に推定した値です。骨密度とは異なり、骨の強さや硬さの指標にはなりませんので、骨密度を測りたい方は専門医を訪れる必要があります。

内臓脂肪

体脂肪とは皮下脂肪と内臓脂肪の総称ですが、内臓脂肪は生活習慣病の原因になるリスクが高く、健康維持の重要な目安となります。

レベル 判定
9.5以下 標準
10.0~14.5 やや過剰
15.0以上 過剰

基礎代謝量

基礎代謝量とは生きていく上で最低限(呼吸、心臓を動かす等)のエネルギーで、これと食後の熱産生量と身体活動エネルギーの総和が消費エネルギーとなります。消費エネルギーの60%は基礎代謝が占めますので、体を維持するだけでも相当なエネルギーがかかるのが分かります。また筋肉はエネルギーを常に消費している組織で、同じ体重でも筋肉が多いほど基礎代謝量は多いです。基礎代謝は年齢と共に落ちる傾向があります。

この組成計の基礎代謝量は、体重1kg当たりが1日で消費するエネルギー(基礎代謝基準値)から算出しています。

性別 男性 女性
年齢(才) 基礎代謝基準値(kcal/kg 体重/日) 基礎代謝量(kcal/日) 基礎代謝基準値(kcal/kg 体重/日) 基礎代謝量(kcal/日)
18~29 23.7 1,530 22.1 1,110
30~49 22.5 1,530 21.9 1,160
50~64 21.8 1,480 20.7 1,110
65~74 21.6 1,400 20.7 1,080
75以上 21.5 1,280 20.7 1,010

体水分率

体水分とは血液、リンパ液、細胞外液、細胞内液の総称で、体水分率とは体重に占める体水分の割合です。栄養運搬、老廃物の回収、体温の恒常性に重要な役割を果たします。体水分は筋肉に多く含まれているため男性に多く、やはり加齢と共に減少する傾向があります。また体水分率は体脂肪率とは逆相関にあります。

男性 約55~65%
女性 約45~60%

アクティブ度

脚の筋肉量は日頃の運動習慣と相関があり、やはり加齢と共に減少する傾向があります。日頃歩くのが速かったり、歩く距離が長い人ほど脚の筋肉量も多い傾向がありますので、アクティブ度とは体重に占める脚の筋肉量を指標化したものです。

感想

これだけの測定項目を見て、体重の他にも管理しなければならない値があることに気づきました。これを見ると無理なダイエット等など味なく思えてきます。また体重は一般的には減らさなければいけないないものという認識がありましたが、加齢と共に減らしてはいけない値がこんなにあることに驚きました。この高価な体組成計が自分にとっていい買い物だったかは、今後一年くらいこれを使って健康管理ができたかにかかっていると思います。

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