横浜の人形の家は怖いか

2024.7.4(木)横浜人形の家に行ってきました。横浜人形の家は100ヵ国以上1万点以上を収蔵している、人形専門の博物館です。大野英子氏の人形コレクションが横浜市に寄贈されたことをきっかけに、昭和54年3月に産業貿易センタービル内にオープンし、昭和61年6月にこちらへ移設しました。

・所在地 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町18番地
・TEL 045-671-9361/FAX 045-671-9022
・開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
・ショップ(10:00~17:00)/ カフェ(11:00~19:00)
・料金 大人400円

みなとみらい線元町中華街駅が最寄の駅となりますが、JR京浜東北線石川町駅か関内駅から歩いてもいいと思います。私は関内から山下公園通りを歩いてきましたが15分程度でした。

最初に展示されていた赤いくつの女の子です。東洋の女の子が西洋の人形を抱えて、トランクの上に腰かけ赤い靴(恐らく西洋の靴)を履いた足をぶら下げているのが妙に印象的でした。

昭和2年日米親善のため日本各地に送られた青い目の人形です。その多くは戦争で消失してしまいました。人形は当時国際交流に使われていたようです。

日本各地の人形です。こうしてみますと人形には民俗・風習・歴史・文化等が凝縮されていることが分かります。

子供の頃買ってもらった覚えのあるこけしです。東北地方の人形なのが分かりました。

世界各国の人形です。まるでイッツアスモールワールドを歩いて回っているみたいでした。人形からある程度どこの国の人形なのか、どういう文化や気候なのか分かる所が面白いです。このフロア(2F)の人形は怖いという印象はなく、寧ろ可愛らしいと思いました。夜中にこれらの人形が動き出したら確かに怖いですけどね。

バービー人形等身近な人形も展示されていました。輸入品なイメージがありますが、当時は日本の方が人件費が安く日本で作られていたそうです。フィギュアの完成度はこの頃から高かったのが分かります。

3Fの人形です。若草物語の四姉妹で、母親を中心に左からメグ、ジョー、ベス、エーミ―でしょうか。

手紙を書くピエロです。からくり人形でぜんまいや歯車で動かすことができ、オルゴールも内装されています。

人間国宝平田郷陽の作、粧ひ(よそおひ)です。生き人形で、人形に心が宿るよう願いを込めながら制作したようです。女性の身体的特徴がよく表れていると思いました。

眠っている女性です。かなり大きな人形でした。

人形は確かにどこか不気味なところがありますが、それは平田郷陽が追及したように、精巧な人形ほど心が宿っている感じを受けるからかもしれません。「怖い」というのは制作者からしてみると褒め言葉だと思いまうす。しかし人形は、その地域の文化や制作者のテーマ等いろいろなものが表れていますので、訴えるものも違くて面白いと思いました。